タイでの食事は安いって聞くけど本当?
タイ移住した後にどのくらい食費がかかるか心配…
日本食中心に生活できるのは駐在員クラスだけ?
タイでの食事の値段の相場は?
このように、タイ移住を考えている人で、食生活への不安を持つ方は多いでしょう。
食費は支出のうち大きな割合を占めます。
「満足した食生活をするためには、どれぐらいのお金がかかるのか」
そんな風に気になるのは当然のことですよね。
タイでの食事の値段は幅広いです。
屋台など日本円換算160円程度で食べれるところもあれば、レストランでは日本円換算10,000円を
超えるところもザラです。
この記事ではそういった悩みや不安を解消できるよう、タイの食事の値段について解説していきます。
タイ在中歴6年でバンコクにも、地方都市にも住んだことがある僕の実体験をもとに解説しますので、結構、参考になるのかなと思います。
僕自身、健康面でも、楽しみとしても食事に重きを置いているので、この記事を読んでくれた方のタイ生活がもっと楽しくなる内容になっています。
タイの食事の値段は本当に安いの?
まず、タイの食事の値段が本当に安いのかという点についてですが、
結論、この答えは、半分本当だけど半分嘘です。
タイでは一食100円〜200円位で食事ができるよ
そんなようなことを聞いたことがある人も多いのではと思います。
しかし実際は、食べるもの、食べる場所によって食事の値段は全く違います。
屋台・ローカルレストラン・日系レストラン・居酒屋などで相場は2〜4倍近く変わる
タイでは、何を、どこで食べるかで大きく相場が変わります。
屋台であれば、一食150円〜250円程度で食べれるところが主流。
タイ人の感覚でも高くない金額ないので、自炊をするより外食中心に生活している方も多いです。
ただ、日本食や洋食を中心に食べようと思うと大きく変わります。
ざっくりした値段の相場感としては日本と変わらない、もしくは日本より高いと思っていた方が良いです。
加えて、タイ料理でも観光地のレストランや、有名レストランについては、洋食と変わらないくらい高めの値段設定です。
どこで何を食べるかよって食事の値段は全く変わるため、 それぞれの場所の大体の相場を抑えておきましょう。
【食べる場所別】タイのご飯の値段 -屋台・フードコート・カフェ・ファーストフード・外国の食事-
それでは、タイのご飯の値段について解説していきます。
タイの食事はどこで食べるかによって値段が変わるため、場所別に解説していきます。
屋台
タイと聞くと”屋台“をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
屋台での食事の場合は、大体40〜70バーツ(160円〜280円)程度が目安です。
人によっては衛生面が気になったり、暑いということもあり、屋台を好まない人もいますが、僕は屋台の独特の雰囲気が結構好きなので、たまに食べにいきます。
屋体で食べれるメジャーなものとしては、下記のような料理です。
- カオマンガイ
- パッタイ
- バミー(タイの麺料理)
- ガパオ
フードコート
タイでは、大型のスーパーやデパートの中にフードコートが入っています。
フードコートで食事をする場合は、大体40〜100バーツ(160円〜400円)程度が目安です。
フードコートもタイ料理中心ですが、外国人が多いエリアのフードコートでは、パスタや日本食を用意している場所もあります。
(ただ、そこまで本格的なものではないです)
「タイ料理を安価で食べたいけど屋台はちょっと衛生的に怖い…」というかたにはフードコートは丁度良いと思います。
(フードコートでも場所によって、食事のレベルが高いところもありますので)
カフェ
タイにはおしゃれなカフェが沢山あります。
カフェでコーヒーを飲む場合、大体1杯50〜100バーツ(200円〜400円)程度です。
タイではカフェ文化が馴染んでいますので、コーヒーにこだわっているお店も多いです。
僕はカフェで仕事をすることが多いですが、大体のカフェではWi-Fi環境も整っています。
コーヒーの値段はカフェによってまちまちです。
特にスターバックスは、コーヒーのグランデサイズで140バーツ(560円)なので、他のカフェと比較すると結構高め。
タイにあるコーヒーチェーン店では、以下のようなお店が代表的です。
- Cafe Amazon → タイで一番メジャーで店舗数も多い。そして安い
- BLACK CANYON COFFEE → 食事も結構美味しい。オススメはハムチーズ
- THE COFFEE CLUB → 環境に配慮した店舗設計。ノマドには嬉しい。コーヒーも美味しい
- Doi Chaang Coffee → タイ北部のチェンライが本店
- True Coffee → 携帯・ネットキャリアのTrueが運営
- Doi Chaang Coffee → クリームチーズとスモークサーモンのベーグルが美味しい
- Inthanin → サービスエリアに結構ある
- Starbucks → バンコクで大きなデパートには大体入ってる
ファーストフード
続いて、ファーストフードでのご飯について解説します。
何を食べるかによって値段が全然違うのでざっくりですが、ファーストフードでは100〜500バーツ(400円〜2,000円)程度で食事ができると考えて良いのかなと。
タイには、皆さんに馴染みのある日本のチェーン店も結構あります。
外国の食事(日本食・洋食・その他の国の食事)
日本食や洋食については、タイ料理に比べると2〜4倍くらいのものが多いです。
何を食べるかよって大きく変わりますが、ざっくり食事だけなら200〜1,000バーツ(800円〜4,000円)程度かなと。
お酒を飲むなら、1200〜3000バーツ(4,800円〜12,000円)程度の予算を考えておくと良いでしょう。
お酒の値段
お酒の値段は、ざっくり下記のような感じです。
- 居酒屋で生ビールが一杯80〜150バーツ(320円〜600円)程度
- 瓶ビールは大きな瓶で、150バーツ(600円)前後
- オシャレなお店のクラフトビールで、一杯200バーツ(800円)程度
(ちなみにタイ人は瓶ビールを主に飲むので、生ビールを飲む慣習はあまりないです)
日本食はカテゴリが豊富
タイにある日本食レストランとしては、以下のようにほぼ全てのカテゴリのお店があるので困りません。
- 寿司
- 焼肉
- とんかつ
- 鍋
- 焼き鳥
- うなぎ
- ラーメン
- 居酒屋
ただ、各国の食事の中でも、日本食は特に高いため、節約したいという方は自炊で日本食を作ることも考えた方が良いのかなと思います。
その他にも世界各国の料理が楽しめる
タイ(特にバンコク)では、定番の欧米食や日本食以外にも世界各国の料理を楽しめます。
【タイで食べられる世界の料理】
- ベトナム料理
- インド料理
- トルコ料理
- ギリシャ料理
- 韓国料理
- 中華料理
いろいろな国の料理を食べることができるのもタイの魅力の1つです。
特に、タイでは中華系のタイ人が多いため、中華料理店が沢山あります。
中華料理はリーズナブルなお店が多く、お酒を飲みながら食べても1,000バーツ(4,000円)以内で収まる店も多いです。
敷居の高そうなお店に行けば、今回解説した倍以上の値段はかかりますので、どのぐらいの予算のお店なのかは事前にチェックしておきましょう。
-番外編- ルーフトップバー
ルーフトップバーについても少しだけ紹介します。
バンコクには、おしゃれなルーフトップバーが複数あります。
映画ハングオーバー2のロケ地にもなった「シロッコ」というルーフトップバーでは、カクテルが一杯1,000バーツ(4000円)くらいです。
(ルーフトップバーの中でも有名なところは、結構なお値段がします)
全てのルーフトップバーの値段が高いわけでなく、比較的リーズナブルなルーフトップバーもありますので、もしバンコクの綺麗な夜景を見ながら一杯飲みたいと言う方は、非日常的な体験にお金を使ってみるのもアリだと思います。
タイの食材の値段【スーパー・コンビニ】
続いてタイの食材の値段について解説していきます。
自炊を中心としたい方は、是非ご参考ください。
水
水は550mlのペットボトルで7バーツ(28円)前後です。
1.5ℓのペットボトル×6本、550ml×12本だと、どちらも50バーツ(200円)程度です。
水道水は飲むのが怖いため、料理で使う水なども含めて口にする水は基本的に買った水を使うようにしています。
皆さんに馴染みがある「いろはす」(タイではNamthipという商品名)もタイではメジャーなため、僕は「いろはす」を買うことが多いです。
ウォーターサーバーを契約することもできますので、もしご家族連れなどで水の消費量が多い、かつサーバーを置くスペースに困らないという場合は、設置を検討してみても良いかも知れません。
ジュース、お茶
ジュースやお茶は、コンビニで550mlくらいのペットボトルで大体20〜35バーツ(80円〜140円)程度です。
注意して欲しいのは、ジュースにしろお茶にしろ、タイ人好みの味付けになっているため非常に甘いです。
もしお茶を飲むのであれば、ノーシュガーと書いてあるものを選んだ方が良いです。
ポカリスエットもコンビニで売ってますが、300mlくらいのボトルで25バーツ(120円)と気持ち高めの値段設定です。
ビール
タイビールで主力となるのは、以下の3つです。
- SINGHA(シンハー)
- LEO(リオ)
- Chang(チャーン)
コンビニでもスーパーでも売っていて、330mlの缶で大体1本40バーツ(160円)程度です。
(3つの中で少しだけ、シンハーが高いです)
日本に比べるとまだ安いのですが、僕がタイに住み始めた頃から年々上がっているので、そろそろ日本に追いついてしまうかもです…
タイビールのほかに、アサヒ、キリン、サッポロもあります。
アサヒのスーパードライに関してはセブンイレブンで置いてることも多く、330mlで50バーツ(200円)程度とローカルビールと大差なく買うことができます。
キリン一番搾りやサッポロビールは、基本的に日系のスーパーなどにしか置いておらず、値段も60〜70バーツ(240円〜280円)程度と少し高めです。
ちなみにタイはお酒が買える時間が、下記で決まっているのでご注意を。
タイでお酒が買える時間(それ以外の時間は販売禁止とされています)
11:00〜14:00
17:00〜24:00
その他のお酒
タイ人は基本的にビールかウイスキーを中心に飲みますが、その他のお酒についても大体手に入ります。
【タイで変えるお酒】
- 焼酎
- 日本酒
- ラム
- テキーラ
- ワイン
- マッコリ
ほぼ全てのお酒を買うことはできますが、基本は輸入であるため値段はかなり高めです。
特に、日本酒に関しては関税の関係もあるのか、日本で買う3倍以上の値段がするものが多いです。
米
お米に関しては、ざっくり以下の3つの種類が販売されてます。
- タイ米
- タイで育てた日本米
- 日本米
タイ米を買うか、日本米を買うかで値段も大きく変わります。
日本米の場合5キロで300バーツ(1,200円)前後ですが、タイ米なら半額以下です。
僕が食べてみた主観ですが、タイで育てた日本米も、普段食べる分には問題なく食べれるレベルだと思います。
果物
果物に関しては、タイで栽培してるものは安いです。
例えば、下記のような果物はスーパーや屋台で安価で買えます。
- バナナ
- マンゴー
- グァバ
- パイナップル
逆にタイで育てられない、下記のような果物は結構高めの値段設定です。
- イチゴ
- モモ
- 梨
肉
肉に関しては、豚肉と鶏肉は安いです。
特に鶏肉は、日本と比較しても結構安いのですね。
- 鶏もも肉400g:55バーツ(220円)程度
- 豚薄切り肉400g=120バーツ(480円)程度
タイ人は、牛肉を食べる文化が主流じゃないため、出回ってる量も少なく比較的高めです。
タイビーフもありますが、個人的な所感では、やはり輸入の牛肉の方が美味しいかなと言う印象です。
(タイビーフの中でもブランド牛は美味しいですが)
野菜
タイでは、野菜も比較的安く買えます。
日本食に使うような野菜も日系のスーパーに行けば、わりと何でも揃います。
(少しタイの物価からすると、高めの値段にはなりますが)
【タイで買える日本の野菜】
- ネギ
- キュウリ(タイ産もありますが、日本産とは全然違います)
- ナス
- オクラ
- さつまいも(値段はかなり高め)
その他、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎなど、主流で使う野菜に関しては日本より安く買えます。
タイで食事すると値段が高いと思う食べ物
続いて、タイで食事をすると、日本より値段が高いと感じる食べ物について解説します。
刺身、寿司
魚介類に関しては、結構高めです。
タイでは生魚を食べる文化がないため、基本的にお刺身などは輸入です。
そのため、外食でもスーパーで買っても、日本と比較して高めの値段設定となります。
最近では、タイにスシローができたことが話題になりました。
1皿40バーツ(160円)から食べれるので、タイの中ではかなりリーズナブルにお寿司を食べれる値段設定になっています。
そば、うどん
そば、うどんに関してもタイでは比較的高めな印象です。
日本の「そじ坊」や「つるとんたん」といった、ちょっと良いお店を基準にすれば同じくらいですが、「富士そば」や「ゆで太郎」などリーズナブルなお店と比較すると高めです。
日本の上級レベルのそば、うどんが食べれる店は少ないため、どうしても高く感じてしまいます。
居酒屋メニュー
居酒屋メニュー全般も、比較的高めなのかなと思います。
下記のような、定番の居酒屋メニューも日本に比べると少し高めです。
【日系居酒屋においてある、おつまみメニュー】
- もろきゅう
- 冷奴
- あたりめ
タイで食事ができる【日本人好みのチェーン店】
タイには、日本人好みのチェーン店もたくさんあります。
気軽に日本の味だったり、懐かしい味を楽しめるため、僕は結構、食べに行ってます。
すき家のように日本と同じ位の値段のところもあれば、日本と比べてちょっと高いお店もあります。
タイで食事ができる日本人好みのチェーン点
- やよい軒
- 大戸屋
- 丸亀製麺
- 8番ラーメン
- 幸楽苑
- 一風堂
- リンガーハット
- ペッパーランチ
- 吉野家
- すき家
- かつや
- 天丼てんや
- とんかつ和幸
- とんかつ新宿さぼてん
- まい泉
- 和食さと
- カレーハウスCoCo壱番屋
- 牛角
- 大阪王将
- 銀だこ
- モーモーパラダイス
- 温野菜
- モスバーガー
- マクドナルド
- バーガーキング
- ケンタッキー
- ピザハット
- ドミノピザ
- つぼ八
- 世界の山ちゃん
こんな感じでかなりの数、馴染みの深いチェーン店があります。
補足
タイでは、日本の都内にあるような和民や白木屋といった居酒屋チェーンはありません。
居酒屋は、下記のような居酒屋がチェーン展開して主流になってます。
- なぎ屋
- しゃかりき432
- 剣心
- 恵美須商店
タイノマドぼーぺの1ヶ月の食費
最後に僕の1ヵ月の食費について公開します。
僕の1ヵ月の食事代は、飲み代も含めて大体月に10,000バーツ(40,000円)程度です。
僕の食生活はこんな感じです。
・1日2食
・ブランチにバナナ、そば、納豆、薬味の野菜を食べる
・自炊が6〜7割、それ以外は外食かテイクアウト
・タイ飯は週に1、2回。2〜3週間食べないときもあり
・飲みは週に1、2回。大体1回1500バーツ(6,000円)くらい。
・たまに、ちょい贅沢ランチで300〜500バーツ(1,200円〜2,000円)くらい使ったりする
・カフェは週に5、6回。コーヒーは70〜100バーツ(280円〜400円)くらい。たまにデザートも食べる。
もっと節約することもできそうですが、
健康にも気を使い、ストレスにもならない程度に無理ない食生活をしている感じです。
まとめ
今回はタイの食事の値段について解説しました。
2024年版としての相場をお伝えしましたが、年々タイの物価は上がっているため、物価の上昇にあわせて記事も更新していく予定です。
食費を抑えることは大事ですが、それ以上に大事なのは健康です。
なので節約を無理しすぎず、自炊も少し入れて健康管理をしながら、タイでの食事を楽しんでいくのがベターなのかなと。
今回の記事が、タイで食事を楽しむための参考になれれば嬉しいです。
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