台湾の生活費は安い?高い?…
台湾で暮らしたら、1ヶ月にどれくらいお金がかかる?
台湾生活での家賃や食費はどれくらい?
東京から飛行機で約3時間と近場の旅行先としても大人気の台湾。
親日国、物価が安い、ご飯が美味しい、過ごしやすい気候など良いイメージを持つ方も多数います。
行きたい国ランキング上位の常連でもある台湾ですが、実際、現地で生活するとなるとコスト感が分からないという方も多いのでは。
そこで今回は、台湾の1ヶ月の生活費や物価について、食費や家賃などの項目ごとに細かく解説します。
あわせて台湾で生活する場合の節約術もお伝えしますので、この記事を参考に台湾生活を現実的なものにしていきましょう。
台湾での1ヶ月の生活費は110,000円前後
台湾での1人あたりの生活費の相場は、月23,500元(111,000円)程度です。
日本の一人暮らしにおける平均生活費が約161,753円なので、日本と比べると台湾の方が結構安いですね。
ですが、現在も台湾の物価は上がっているため、日本人が割安感を感じなくなる日もそう遠くはないかも知れません。
(実際、セブンイレブンに行ってみると、日本と変わらない、むしろ高いと思う商品が並んでいます,,,)
また、生活費は住む地域によっても大きく変わります。
台湾の都市別で一番高い、台北市に住む場合の生活費は32,300元(153,000円)程度が目安となります。
台北の生活費が高い一番の要因は、住居費(家賃)の高さですので、生活費を抑えたいという場合は、台北より家賃の安い、台南、台中、高雄のエリアを検討するのも良いでしょう。
台湾での生活費の内訳【各項目ごとに詳しく解説】
続いて、生活費の内訳を、家賃や光熱費など各項目別に解説します。
住居費(家賃)
台湾のワンルームの相場は大体10,000~15,000元(47,300~70,950円)が相場です。
台湾の賃貸契約は基本的には1年契約です。
(短期契約で借りることができる物件もありますが、割高になります、)
台湾での賃貸形式は、大きく下記の4つに分けることができます。
【台湾での賃貸形式】
- 雅房(ヤーファン):シェアハウスのようなもの。トイレ、シャワーは共同
- 分租套房(フンズータオファン):一戸の中に複数の部屋があるタイプ。トイレ、シャワーはそれぞれの部屋にあり
- 獨立套房(ドゥーリィタオファン):日本でいうところの1LDKの物件
- 整層住家(ゼンツェンズージャー):戸建の物件
台北の中心地は家賃が高いため、もし生活費を抑えたいという方は、郊外に暮らすことや、雅房(ヤーファン)、分租套房(フンズータオファン)などシェアハウスタイプの物件に住むことも考えてみるのが良いでしょう。
僕が実際にいくつかの建物を見てみた感想では、台湾の物件に下記のようなデメリットを感じました。
【台湾の物件のデメリット】
- 築年数が経過している建物が多く、新しく清潔なワンルームを探す場合、日本よりも高くなる可能性がある
- 水回りが日本より整備されておらず、排水がスムーズに流れない物件もある
- 安い物件では、キッチンがついていない
物件を内見する際は、水回りや設備などもチェックすることをおすすめします。
物件探しの際、日本の不動産屋さんを利用する選択肢もありますが、正直、割高な物件が目立ちます。
英語か中国語ができるのであれば、自分でサイトで探すか、現地の不動産屋さんに相談をしてみた方がお得な物件を探せます。
水道・光熱費
台湾の水道代は、一人暮らしで1ヶ月100~150元(473~710円)程度です。
電気代に関しては、1ヶ月500~1,500元(2,365~7,095円)程度が相場です。
日本より安く済むことが多く、地域によっては日本の3分の1くらいです。
水道代は部屋を契約する際にセットで含まれていることもあります。
(僕が契約したシェアハウスも、水道代は賃料に含まれていました)
食費
台湾での1ヶ月の食費は、8,000元(38,000円)くらいを目安に考えておきましょう。
台湾では外食文化が根強く、リーズナブルな物件ではキッチンがついていないこともあります。
食料品が割高なため、現地の人も自炊より屋台や地元レストランで食事を済ますことが多いです。
台湾の外食費は以下のような感じです。
【台湾の外食費】
- 麺類(陽春麺や刀削麺など):50元(240円)
- 肉包(肉まん):30元(140円)
- 魯肉飯(豚の角煮丼):70元(330円)
屋台や地元レストランなどを活用すれば、1日3食外食したとしても200~300元(950~1,400円)程度で充分お腹を満たすことができます。
個人差があるかもしれませんが、台湾の料理は、味が特別濃すぎることもないのでローカル料理だけでも飽きることがありませんでした。
(タイやベトナムの料理は美味しいのですが、味が濃かったり、癖強な料理が多いので、続けては食べたいとは思いませんでした…)
もし、日本食が洋食が恋しくなった場合でも、そんなに高くない値段で食べることができます。
(タイやマレーシアなどと比較して、台湾にある日本料理はどれもクオリティが高く美味しかったです。ラーメンも日本でやっていけるレベルのお店が多数ありました)
ビックマックを例にした、日本と台湾の物価比較では以下のような結果でした。
【日本と台湾のビックマックの値段比較】
- 台湾のビックマック価格:72元(340円)
- 日本のビックマック価格:480円
イギリスの経済専門誌「エコノミスト」が、毎年世界各国のビッグマック価格から各国の物価を簡単に比較する調査を行なっており、2023年に発表された指数では、日本が44位に対して台湾は54位でした。
日用品
台湾での日用品の費用は、1ヶ月あたり500元(2,400円)程度を考えておきましょう。
一例をあげると以下のような感じです。
【台湾の日用品費用】
- ティッシュペーパー:70元(340円)
- 洗濯用洗剤:70元(340円)
日用品に関しては、日本よりも少し安く手に入るものが多いです。
日系企業も進出しており、以下のようなお店も利用できます。
【日用品が買える日系企業】
- ダイソー
- 無印良品
- ニトリ
ローカルに比べると少し割高にはなりますが、日本クオリティの製品が欲しい場合は活用するのもありですね。
洋服
夜市や市場などへ足を運んでみると、日本よりも安く洋服が手に入ることが多いです。
1着200元(940円)くらいから売られていますが、品質に関しては当たり外れがあります。
もし、一定レベルの品質のものが欲しい場合は、下記のようなよく知るチェーン店を利用すると良いでしょう。
【チェーン店の洋服屋】
- ユニクロ
- ZARA
- 無印良品
ただ、日本と比較すると1.2~1.5倍くらいの価格で販売されていることが多いので、少し高く感じるかも知れません。
携帯料金
台湾の携帯料金は、月500元(2,350円)程度で利用できます。
(2年縛り、データ無制限のプラン料金を参考にしています)
一日あたりのギガ上限もないので、日本と比べてもかなり安いと思います。
2年契約が終わり、次の携帯へ機種変更をする際、キャリアによっては家電などのプレゼントなどの特典がつくこともあるみたいです。
旅行者向けのSIMは30日利用、データ使い放題で1,000元(4,700円)程度で販売されています。
実際に僕が利用してみた感想としても、台湾の電波は比較的安定していて、かつ無制限なので、かなりコスパが高いなと感じました。
自宅のネット代(Wi-Fi料金)
台湾のネット代(Wi-Fi料金)は、月200~400元(940~1,900円)程度です。
台湾では賃貸契約内容にインターネットの代金が含まれていることもありますので、物件探しの際に確認しておきましょう。
自宅にインターネット環境を整える際は、基本的に1~3日あれば完了することがほとんどです。
交通費
続いて、台湾の交通費について解説します。
メインとなる下記の移動手段についてそれぞれ詳しくみていきましょう。
タクシー
タクシーの初乗り料金は85元(400円)です。
(台北市・新北市・基隆市の料金です)
メーター料金は、200メートルごとに5元(24円)です。
その他のエリアでも、初乗りが100元(470円)程度なので、日本より割安ですね。
電車
台湾ではメトロ(MRT)が早朝から深夜まで本数も多く、日本と同じく、ほぼ定刻通りに運行しているのでとても便利に活用できます。
初乗りは20元(95円)となっていて、券売機に日本語表記や英語表記にできる設定があるので観光客にとっても優しいです。
MRT以外にも、以下のような電車のような種類もあります。
【MRT以外の電車】
- 鉄道
- 路面電車
- 新幹線
台湾高速鉄道と呼ばれる新幹線は日本の東海道新幹線をモデルに2007年から運行が開始され、台北から高雄までを結んでいます。
新幹線の料金は、台北から高雄まででも1180元(5,600円)でしたので、日本の新幹線と比べてもかなり安く利用できます。
(KKdayというサイトを利用すれば、日本語で席の予約がとれ、かつ割引になるのでおすすめです)
バス
台湾のバスは、15~30元(70~140円)程度で利用できます。
本数や路線も幅広いので日常使いにも便利です。
電車と違い、道路状況に影響されてしまうことがあることは注意しておきましょう。
嗜好品(タバコ・お酒)
続いて、台湾の嗜好品の価格について解説します。
タバコ
台湾でのタバコの値段は、80~125元(380~590円)です。
2023年から電子タバコが全面禁止となったり、2021年には喫煙年齢が18歳から20歳へ引き上げられたりと取り締まりが強くなってきています。
葉巻や紙タバコに関しても、基本的には仕切りのある喫煙室などを除き屋内禁煙となっています。
お酒
お酒については、台湾産ビール330mlで35元(165円)ほどと、日本より少し安いです。
台湾では酒税が1リットル当たり26元(122円)と安いので、日本よりも日本のビールが安く買えるものもありました。
台湾では、日本の商品が多く売られており、どこのコンビニでも下記のような日本ビールやサワーが置いてありました。
(日本の小さいコンビニ以上に、品揃えが良くてビビりました)
【コンビニに置いている日本のお酒】
- アサヒビール
- キリンビール
- サッポロビール
- プレミアムモルツ
- エビスビール
- オリオンビール
- ほろよい
- 氷結
お酒はタバコほど厳しくはなく、コンビニやスーパー、レストラン、屋台などで買えます。
台湾では、アルコールシェアの半分をビールが占めています。
ビールに次いで高いシェアを占めているのが紹興酒やウィスキーなど、アルコール度数の高いものです。
18歳から飲酒OKですが、台湾では飲酒率が11.4%とかなり低いため、僕が行った飲食店でもお酒を置いてないお店は多かったです。
(ちなみに日本の飲酒率は39.6%です)
医療費・健康保険
台湾は世界から見ても、非常に高い水準の医療レベルを誇っています。
台湾では「ユニバーサルヘルスケア」という全国民が加入する健康保険制度があり、国民の99%に当たる人がこの保険に加入しています。
これに加入すると医療費の64.9%がカバーされるため、自己負担を約35%にすることができます。
診察内容や医療機関によって変動はありますが、外来にかかる際の自己負担額は大体50~450元(230~2,130円)で済むことがほとんどです。
【台湾での通院・入院費・薬代の例】
- 虫歯や風邪での通院費:150元(710円)程度
- 1日あたりの入院費用:2,000~5,000元(9,450~11,800円)程度
- 医薬品:100元(470円)以下の場合は基本的には自己負担額なし
ユニバーサルヘルスケアで月々、支払う保険料は給与×4.69%とされています。
この国民保険には、外国人でも滞在が半年を超えると加入できるような仕組みになっていますので、長期滞在する場合は、保険加入しておきましょう。
台湾に旅行する場合の費用(3泊4日のモデルケース)
続いて、台湾旅行の費用の目安について解説します。
台湾へ3泊4日で旅行へ行く場合、大体6~10万円くらいが目安となります。
内訳としては、以下のような内容です。
【台湾旅行費用の内訳】
- 航空券:LCCで安い時期を狙えば往復2万円台~
- ホテル:1泊5,000円程度~(ランクにはよります)
- 食費:13,000円(ローカルフード中心に過ごした場合)
- 交通費:5,000円~
- SIM代:2,000円~
- 海外保険:2,000円~
- お土産費用:5,000円~
ホテルや食費に関しては、ランクやシチュエーションによって変動するので、人によってはもっとお得に巡ることができるかもしれません。
ホテル代
ホテル代は宿泊するエリアやグレードによって変動します。
各グレードの一泊料金の目安は以下のような感じです。
【グレード別ホテル1泊料金】
- ドミトリー・ゲストハウス:2,000円程度~
- スタンダードレベル:5,000円程度~
- 4つ星以上のラグジュアリーホテル:20,000円程度~
主要駅からアクセスが良いところや駅直結のようなところは、相場よりも割高になる傾向があります。
そんなときはホテル代を抑える裏技を活用しましょう。
agodaやbooking.comなどで検索する際、VPNを使って現地のサーバーを経由すれば、同じホテルでも格安料金で泊まれまちゃいます。
またVPNはホテル代以外にも、航空券やYouTubeプレミアム料金まで安くすることができます。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
VPNを使えばYouTubeプレミアム以外も安く契約できる
観光地の入園料
台湾での観光地の入園料の目安は下記のような金額です。
【観光地の入園料】
- 台北101:大人600元(2,840円)
- 博物館や美術館など:約30~100元(140~440円)
- 寺院など:無料のところが多い
台北101の有名スポットは少し高い印象(それでも日本のスカイツリーと同じくらい)ですが、他のスポットは比較的安い印象を受けました。
寺院など、入場料を設けていないところも多く、夜市や屋台など無料で楽しめるのも台湾旅行の魅力の一つです。
その他の費用
台湾旅行でのその他の費用は、以下のような感じです。
【台湾旅行でのその他の費用】
- 食費:屋台やローカルレストランでの一食50~200元(240~950円)程度
:鼎泰豊などの有名レストランでの一食500~1,000元(2,370~4,730円)程度 - 交通費:300元(1,420円)程度(市内をバスやMRTで移動した場合)
- SIM代:5日間で200元(1,000円)程度~
SIMは空港や市内で簡単に手に入れられます。
KKdayを利用すれば、ネットで予約して空港受け取りすれば割引になるのでお得で簡単です。
日本と比較して高いもの・安いもの
続いて、日本と比べて高いものについてお伝えしていきます。
台湾の物価について深堀りしてみましょう。
日本と比較して高いもの
日本と比較して高いものの代表例には以下のようなものがあります。
食材
1つめは食材です。
台湾の食材の例をあげると以下のような感じです。
【台湾の食材】
- 牛乳:96元(450円)
- 卵12個:96元(450円)
- レタス1玉:56元(265円)
- 玉ねぎ1キロ:85元(400円)
台湾では年間を通して温暖な気候であり、かつ台風などの自然災害の影響を受けることも多く、時期によって大きく価格が変動します。
食材の多くを輸入に頼っている状況が続いており、中でも乳製品は特に高くなっています。
カフェ
台湾でカフェを利用する場合の値段も、日本より高いです。
大体、コーヒー1杯とケーキを注文して250元(1,180円)以上はします。
台湾には、コーヒーにこだわりを持つお店も多く、そういった場合はコーヒー1杯でも200元(950円)以上するところも多いです。
(ただ、実際に飲んでみましたが、高級な味わいを感じることができたので、損した感じはしませんでした)
台湾の屋台やローカルレストランがとても安いだけに、割高感は目立ちますね。
日本と比較して安いもの
日本と比較して安いものには以下のようなものがあります。
【日本と比較して安いもの 】
- 交通費
- 携帯代(SIM)
- 外食費
特に交通費に関しては、電車、バス、新幹線など全般的に安いので、台湾国内を周りたい人には嬉しいメリットです。
台湾での節約術(生活費を抑えるためのコツ)
続いて、台湾移住の生活費や旅行費用の節約術をいくつかご紹介します。
屋台やローカルレストランをフル活用
外食文化の根強い台湾では、やはり屋台やローカルレストランを利用するのが食費を抑えることに繋がります。
スーパーでも食材が比較的高いため、一食50元(240円)くらいで済ませられる屋台やローカルレストランをフル活用しましょう。
ほとんどのお店で持ち帰りすることができるので、買って帰るのもありです。
台湾料理は、そこまで味が濃くなく、野菜が含まれるものも多いので、外食だけでも健康を維持できると思います。
Klook、KKdayを活用する
Klook、KKdayは、旅行などに関するアクティビティやツアーなどを販売するオンラインサイトです。
特にkkdayは台湾を本社としているので、台湾関連の商品が充実しています。
僕はKKdayを利用することで、新幹線代やSIM代を浮かすことができました。
(10~20%程度安くなったと思います)
台湾の現地サイトは中国語表記が基本ですが、KKdayは日本語で表記されているので困ることがありませんでした。
さらにチャットサポートもついており、不明な点は分かりやすく教えてくれました。
空港から市内までの移動手段や、観光施設への入場料など、現地で購入するよりも安くチケットが手に入れられるので、台湾旅行へ行く際は要チェックです。
YouBike(ユーバイク)の活用
台湾に行ったらYouBike(ユーバイク)を活用してみましょう。
YouBikeはレンタサイクル(自転車)のサービスです。
料金は、30分10元(47円)から借りることができ、利用料金は地域や利用時間によって変わってきます。
(長時間借りていると、時間あたりの料金が高くなる仕組みです)
レンタルされてるのは親しみのある一般的な自転車ですが、下記のような配慮も施されています。
【YouBike(ユーバイク)の特徴】
- 雨でも染みにくいサドル
- 夜になると自動で点灯するランプ
- 衣服の巻き込み防止のカバー
- 電子ロック
便利に利用できるため、観光客だけでなく現地の人も頻繁に利用しています。
駅前や公園の近くなどに自転車が設置されており、どのステーションでも自転車の返却ができるのでとても便利ですよ。
外国人でもクレジットカードがあれば、3分ほどで登録して利用できるので是非試してみてください。
定期券「TPASS」の活用
台湾では実は定期券というものがなかったのですが、2023年7月より「TPASS」という定期券が販売開始されました。
地域によって料金は異なりますが、定額料金でMRT、バス、Youbikeなどを乗り放題で利用できます。
例
台北市TPASS料金:1,200元(5,680円)/ 月
移動の予定が多い方や、長期滞在する方は検討してみましょう。
台湾の物価の現状(2024年も値上げ予想?)
台湾では、現在も物価上昇が続いています。
台湾行政院は、2023年の台湾の消費者物価指数は前年比2.35%の上昇を記録したと発表しています。
中でも生活必需品は、6.12%の上昇率を見せました。
この大幅な物価上昇の背景には、台湾が輸入に大きく頼っていること、世界的なパンデミックや中等情勢によって需要と供給のバランスが不安定であることなどが原因と言われています。
現在は、賃金の引き上げよりも物価上昇率の方が大きくなっており、台湾市民の感覚からすると、生活が豊かになったとは言い難い状況です。
日本と台湾の所得比較
続いて、台湾と日本の所得について比較していきます。
最低賃金
台湾の最低賃金は、2024年より月給27,470元(129,933円)、時給183元(865円)へ引き上げられました。
月給ベースで1,070元(5,061円)、時給ベースでは7元(33円)と4.05%の引き上げとなりました。
日本の最低賃金は全国平均1,004円、一番低い岩手県で893円です。
現在は日本の方が最低賃金が高い状況ですが、台湾では2016年の蔡英文総統就任以降8年連続での賃金の引き上げとなっているため、今後、日本を上回る可能性もあるでしょう。
大卒初任給
台湾での大卒初任給は2021年時点で29,336元(138,759円)で、日本の大卒初任給は232,500円です。
大卒初任給においては、日本が大きく上回る結果となりました。
台湾では実は日本のような新卒採用という概念がなく、新卒採用枠を設ける企業もほとんどありません。
大学卒業の基準もかなり厳しいため、卒業するまでに就職先が決まっていることは少なく、卒業後アルバイトなどをしながら就職先を探す人が多いようです。
平均所得
台湾行政院では、2020年の平均月収は54,160元(256,176円)との発表しています。
日本の平均月収は320,000円程度のため、平均月収においても日本の方が大きく上回っております。
台湾の平均月収は、データ上では50,000元(236,500円)となっていますが、実際、この数値を超えている人は約40%しかいないようです。
新卒や若年層、飲食店やスーパーのレジスタッフなど一部の職種では、平均的な数値より低いためです。
台湾で年収500万円を超える人の割合は10%ほどで、高所得者層と見なされます。
業種や職種で見ると、専門職が高く、医者の平均月収が154,465元(730,619円)、パイロットだと230,153元(1,088,623円)と、大きな格差があるようです。
ちなみに、転職活動について台湾ではポジティブに捉えられていて、日本では生涯転職回数が3~4回と言われていますが、台湾では7回以上とも言われています。
台湾では、欧米のように転職を繰り返して、給与アップしていくのが主流なようです。
実際に台湾に足を運び、現地の雰囲気を感じてみよう!
今回は、台湾での生活費や節約術、旅行の場合の費用などについて解説しました。
日本より生活費が安く暮らせる台湾ですが、家賃や食材など、日本と比較して高いものもあります。
海外移住に興味がある方は、この記事を参考に台湾の生活をイメージしてから、まずは実際に台湾に足を運び、現地の食事や住環境を感じてみましょう。
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