ベトナムは生活費が安いって本当?
ベトナムでの家賃や食費はどれくらい?
ベトナムで暮らしたら、1ヶ月にどれくらいお金がかかる?
“安いコスト”で”エスニックな雰囲気”を楽しめると人気のベトナム。
「ご飯も美味しいし、一度ベトナムでゆったり過ごしたい」と思ったことがある方も多いのでは。
僕も10回近く訪れていますが、ベトナムは大好きな国の1つです。
でも、実際に住むとなると、どれくらいお金が必要なのか心配ですよね…
そこで今回は、ベトナムの1ヶ月の生活費と内訳、節約術などについてリアルな情報をお届けします。
(ホーチミンとハノイで金額が変わるものもあるので、違いについても解説します)
人生の選択肢を広めるうえで、まずは一度この記事を参考にベトナムでの暮らしをシミュレーションしてみましょう。
ベトナムでの1ヶ月の生活費120,000円【地域別の違いも解説】
ベトナムでの1か月の生活費は120,000円程度を考えておきましょう。
以下がベトナムで1か月生活した場合の生活費の例です。
【ハノイ在住Aさんの場合】
- 家賃:55,000円(サービスアパートメント、水道代込み)
- 光熱費:6,000円(夜間のみエアコン使用)
- 食費:30,000円(朝・昼屋台での食事、夜は自炊)
- 日用品:3,000円(トイレットペーパーや洗剤など)
- 携帯・ネット代:2,200円 / 月
- 交通費:5,000円(Grab、バス使用)
- 娯楽費:20,000円
合計:121,200円
ハノイはホーチミンに比べて家賃相場が低いので、ホーチミンに移住する場合は家賃はプラス1~2万円程度かかります。
食費はローカル屋台の活用と、自炊をすることでグッと抑えられますよ。
ベトナムでの生活費の内訳【各項目ごとに詳しく解説】
続いて、ベトナムの生活費について、食費や家賃など項目ごとに分かりやすく解説していきます。
住居費(家賃)
ベトナムの家賃相場は、以下を参考にしてください。
【ベトナムの家賃相場】
- ローカルアパートメント:4,800,000ドン(約30,000円)~
- サービスアパートメント:9,700,000ドン(約60,000円)~
- コンドミニアム:11,200,000ドン(約70,000円)~
住む地域にもよりますが、日本人が抵抗なく住めるような物件は日本円で5~6万円以上と考えておきましょう。
実際にハノイ・ホーチミン・ダナンで、1人暮らし用の物件の家賃を調べてみました。
【ハノイ・ホーチミン・ダナンで、1人暮らし用の物件】
- ハノイ:9,760,000ドン(60,246円) 1ルーム(45㎡) 家具付き、水道代、ネット代込み
- ホーチミン:11,468,000ドン(70,790円) 1ルーム(35㎡) 家具付き、ネット代込み
- ダナン:10,248,000ドン(63,259円) 1ルーム(45㎡) 家具付き、ネット代込み
これらは家具家電付き、ネット代込みの金額です。
約6万円程度で最低限必要なものも揃っているのは嬉しいですよね。
参考記事:ダナンの賃貸アパート (houserentaldanang.com)
参考記事:ベトナムハウス HANOI|ハノイ最大級の賃貸・不動産物件情報 (vietnamhouse.jp)
参考記事:ベトナムハウス|ホーチミン最大級の賃貸・不動産物件情報 (vietnamhouse.jp)
水道・光熱費
ベトナムの電気代は1kWh(キロワット)当たり2,006.79ドン(約12.4円)です。
2023年には2度、電気代の値上げがありましたが、日本は1キロワット(kWh)当たり約31円なので、まだまだベトナムの方が安いですね。
ただ、ベトナムは温暖な気候で1年中エアコンが必要になってくるため、電気代がかかります。
アパートによっても電気代が変わってくるので、入居時に確認しておいた方が良いでしょう。
ちなみに私がベトナムで生活していた時は、日中は外に出ることが多く、夜間エアコン使用のみで約4,000~5,000円かかりました。
リモートワーク等で1日中家にいる場合は、その倍はかかりそうです。
水道代は水道料金は最初の10㎥は1㎥あたり5,973ドン(約34.60円)、30㎥以降は最大15,929ドン(約92.27円)となっています。
日本は10㎥まで1㎥あたり22円、11~20㎥は1㎥あたり128円、21~30㎥は1㎥あたり163円~と使用量が増えると値段が上昇するシステムとなっていますが、ベトナムの方が安いですね。
私の場合、月によって多少変動はありましたが、大体、月1,000~2,000円程度でした。
食費
ベトナムは市場だけではなく、海外系スーパーやイオンなどもあり、日本食を手に入れることだってできます。
以下は、実際の値段の日本との比較です。
【日本とベトナムの物価比較】
項目 | 日本 | ベトナム |
スタバ(アイスコーヒー) | 420円 | 65,000ドン(397円) |
ビッグマック | 450円 | 76,000ドン(約465円) |
水 | 82円(0.35ℓ) | 7,600ドン(46円)0.5ℓ |
海外系のチェーン店は比較的値段が高いため、スタバやビッグマックはほとんど日本の値段と同じです。
外食する場合の相場としては、以下のような感じです。
【外食の相場】
- ローカルレストラン:50,000ドン(約300円)~
- 中級レストラン:160,000ドン(約1,000円)~
ベトナムで有名なフォーは30,000ドン(約200円)~、バインミーは20,000ドン(約150円)~とリーズナブル。
個人的には、フォーやバインミーは、屋台で食べる方が安くて美味しいのでお勧めです。
僕は外食半分、自炊半分くらいで月の食費は4万円程度でした。
参考:ハンバーガー – McDonald’s Vietnam™ (mcdonalds.vn)
参考:スターバックスベトナム
参考:Cost of Living in Vietnam. Prices in Vietnam. Updated Feb 2024 (numbeo.com)
日用品
ベトナムは日本より物価は安いですが、トイレットペーパー等の日用品に関しては輸入品が多く、値段はさほど変わらないです。
以下を参考にしてください。
【日用品の値段】
- トイレットペーパー6ロール:60,000ドン(約370円)
- 洗濯用洗剤(600ml):40,000ドン(約240円)
現在は円安が続いていており、ベトナムの物価も年々上がってきているため、日用品は日本より大幅に安いわけではありません。
特に輸入品は関税がかかるため、日本の商品等は日本より高く販売されている事も多いです。
参考:Online Vietnamese Groceries Near You | Delivered to You | Weee! (sayweee.com)
洋服
ベトナムでは、ローカル市場ではTシャツ1枚400~500円程度で購入できます。
値段交渉次第の部分もあるので、ローカル市場では値段交渉は必須です。
相場を軽くリサーチしたうえで、少し安めの値段から交渉してみましょう。
ベトナムのローカルブランドでは、「LIBE」は若者から人気です。
1着300,000ドン(約1800円)~購入でき、デザイン性も高く、かわいい洋服が安価で買えちゃいますよ。
ベトナムは1年中温暖な気候のため、服の買い替えが少なく済むため、洋服代は抑えられます。
参考:Tất cả sản phẩm – LIBÉ (libeworkshop.com)
携帯料金
ベトナムでは基本的にカフェやスーパー等でもフリーWi-Fiは使用できますが、長期滞在するのであれば携帯は契約をした方が便利です。
ベトナムの携帯会社のプランは、以下のような感じです。
【会社名 Viettle Mobifone】
- データ量:1GB/日 6GB/日
- 料金:90,000ドン(約520円) 70,000ドン(420円程度)
- 契約期間:30日 30日
携帯料金は日本と比較して格段に安いですね。
街中やカフェなどでフリーWi-Fiは使用できるので、意外と少ないギガ数でも問題なかったりします。
心配な方はギガ数の大きいプランもあるので、自分の使い方にあわせて選びましょう。
参考:Viettel 3G/4G 6FB30 データ プラン – プロモーションと最新の 6FB30 プランへのサインアップ方法 (vietteltelecom.vn)
参考:MobiFone – データパッケージの詳細
自宅のネット代
ベトナムの賃貸は、インターネット代込みのところも多いです。
もし個人で契約する場合は、以下の金額を参考にしてください。
【会社名 Viettle VNPT】
- パッケージ名:STAR 1H HOMEBIG2
- 料金:(1か月分) 255,000ドン
(1,560円程度) 250,000ドン
(1,530円程度) - 通信速度:150MBps 150MBps
ベトナムでインターネットを契約できる会社はいくつかありますが、ViettleとVNPTは代表とされる企業です。
日本と比較して、ネット代はかなり安い価格なので嬉しいですね。
参考:HOME BIG 2 (カムインドア) – VNPT、Đăng ký lắp đặt gói Internet cáp quang, truyền hình Viettel STAR1H (vietteltelecom.vn)
移動費
続いて、移動費として主要な交通機関の料金を解説します。
タクシー
ベトナムの移動ではタクシーが超便利。
ベトナムのタクシー初乗り料金は12,000ドン程度(約72円)です。
ホーチミンのタンソンニャット空港から市内までは150,000~200,000ドン(約900~1200円)で行くことが出来ますよ。
特にGlabなどの配車アプリを使用すれば、乗車前に料金が分かるため、ボッタクられる事もありませんし、確実に目的地へ辿り着けます。
乗車人数によって車のタイプを指定でき、近くにいる車両が来てくれるためスムーズに移動できますよ。
参考;タンソンニャット国際空港からホーチミン市内ホテルまでの移動手段5選(2023年最新版) (jtb.co.jp)
電車
ベトナムの電車ではVietnam Railwaysという鉄道が主流です。
ベトナム統一鉄道と呼ばれ、ベトナム国内35の州を結ぶ唯一の公共交通機関です。
例えば、ハノイからホーチミンに行きたい場合、所要時間は約10時間程で料金は1,481,847~2,222,771ドン(9,027~13,541円)です。座席の種類や発車時刻によって価格が変動します。
旅行でたっぷり時間がある際は、鉄道の旅行もおすすめですよ。
参考:Vietnam Train Tickets, Timetable, Schedules | Vietnam Railways (vietnam-railway.com)
バス
ベトナムでバスは最も安い移動手段です。
バスは市内に張り巡らされており、うまく活用すれば交通費をぐっと抑える事が出来ます。
市内バスは初乗り6,000~8,000ドン(40~50円程度)で、市内であればどこで降りても値段は変わりません。
利用時にはBus Mapというアプリを使用すれば、停留所、時間、料金が分かるので便利ですよ。
また、ベトナムの交通局のホームページからも調べられます。
参考:Way by Bus (buyttphcm.com.vn)
嗜好品(タバコ・お酒)
続いて、嗜好品としてタバコ・お酒について解説します。
タバコ
ベトナムでは、タバコを驚くほど安く購入できます。
ベトナムはタバコにかかる税金が安く、タバコの値段は先進国の1/3程度。
世界保健機関(WHO)は、タバコ税を小売価格の70%として推奨していますが、ベトナムでは小売価格の38.85%となっています。
100~200円程度で購入でき、安く購入できるが故にベトナム人の喫煙率は国民の22.2%と高く問題になっているため、今後税金が高くなる可能性もあります。
お酒
ベトナムではお酒を安く飲むことが出来ます。
サイゴンビールや333(バーバーバー)などベトナムのビールは100~150円程度で購入できます。
日本のビールに比べ、スッキリとして苦みが無いもので飲みやすいですよ。
ベトナム産のウォッカやワインなども安価な値段で飲むことができます。
参考:Smoking Rates by Country 2024 (worldpopulationreview.com)
【WHO代表が語る】ベトナムのタバコ価格は信じられないほど安い – viet nam Room (phongvietnam.online)
喫煙者には天国?世界最安値のたばこ価格 – ホーチミン転職・就職 クイックベトナム (919vn.com)
Vietnam: average beer price 2018-2028 | Statista、ベトナムのお酒は世界一安い?値段事情を紹介! – ユーゴック (yugoc.com)
医療費・健康保険
ベトナムは日本と比較して大体のものが安いですが、治療や手術をした場合の医療費は高額になる事があります。
また、ベトナムの医療水準は日本と比べると低く、高度な治療が必要になった場合はタイなどの近隣国へ搬送される場合もあるため、渡航前に医療費についてはしっかり備えておきましょう。
医療費の例は以下のような感じです。
【医療費例】
- 救急車 1 公営:5000円~
- 2 民営:9400円~
- 初診料:7500~9200円
- 骨折時の医療費:約18,000円
以下のように高額になったケースもあります。
【高額になったケース】
・めまい・呼吸困難を訴え受診。6日間の入院中、ふらつきによる転倒で腰椎圧迫骨折。家族が駆けつける。医師が付き添い医療搬送。→4,482,303円
・胸の痛みを訴え受診。心筋梗塞と診断され、チャーター機でバンコクまで医療搬送し12日間入院。家族が駆けつける。→9,683,931円
参考:価格.com – ベトナム(ホーチミン)の医療費 | 海外旅行保険の必要性 (kakaku.com)
ベトナムでは強制皆保険制度(VSS)を導入しており、労働者は外国人であっても社会保険へ強制加入する仕組みとなっています。
保険料は被雇用者が月給の4.5%、雇用者は3%、従業員は1.5%です。
保障金額は医療費の60~100%と言われています。
ただ、保険適用されるのは指定の民間病院のみとなっているため、言語や医療レベルを考えると任意保険への加入をおすすめします。
(海外旅行保険付きのクレジットカードもおすすめです)
参考:ベトナム「医療システム」の特徴|アセアン唯一の国民皆保険を目指す | VIETNAM LIFESTYLE (vietnam-lifestyle.com)
ベトナムの医療・公的保険事情について|元ベトナム在住者の目線から解説します。 | “海外で働く”を実現させる海外就職・転職総合情報サイトBEYOND THE BORDER (kaigaisyusyoku.com)
ベトナムでチップは必要?
ベトナムでは、チップ文化はないものとされています。
しかし、外国人観光客が多いホテルやレストラン、観光地ではチップが渡されるケースが多いです。
(僕もメコン川のクルーズツアーに行った際、案内人自らからチップを求められました…)
本来強制では無いですが、気持ち良くサービスを利用できたのであれば、感謝を伝えるという意味でいくらか渡したいですね。
ホテル
ある程度のグレードのホテルではチップは渡した方が良いでしょう。
荷物を運んでくれたスタッフや、部屋まで案内してくれたスタッフにチップを渡しましょう。
渡す金額は20,000~50,000ドン(120~300円程度)程度が相場です。
レストラン・タクシー
基本的に不要ですが、接客が良かった、ご飯が美味しかったなど気に入った点があれば渡してあげると良いでしょう。
高級レストランの場合は、事前にサービス料が含まれていることもあります。
観光地
ツアーに参加する際、ガイドにチップを渡す方もいます。
この場合30,000~50,000ドン(120~300円)を渡す人が多いですね。
これも強制ではないので、自分が渡したいと思ったら渡すと良いです。
ベトナムに旅行する場合の費用(3泊4日のモデルケース)
続いて、ベトナムに旅行する場合の費用相場について解説します。
ベトナム旅行3泊4日の場合、諸々含めて9~15万円を程度を考えておきましょう。
渡航シーズンや航空券の値段等で大きく変わりますが、以下が各項目別の料金です。
【ベトナム3泊4日旅行費用】
- 航空券(往復):55,000円
- ホテル代(3泊分):16,000円
- 交通費:4,000円
- 食費:12,000円
- SIMカード:700円
- 観光料(ツアー参加費込み):16,000円
- お土産代:6,000円
合計:109,700円
ホテルはシティホテルに宿泊し、メコン川ツアーに参加。
食事はローカル屋台なども活用しているため、かなり抑えられていますね。
ホテル代
ベトナムでは、比較的安い値段でホテルに宿泊できます。
どのグレードのホテルに宿泊するかでも価格は変わりますが、1泊5,000円も出せばある程度綺麗なホテルに泊まれます。
以下は、グレード別のざっくりとしたホテル料金です。
【グレード別のホテル料金】
- シティホテル・・490,000~1,300,000ドン(約3,000~8,000円)程度
- 中級ホテル・・1,600,000~5,000,000ドン(約10,000~30,000円)程度
- 高級ホテル・・3,200,000~10,000,000ドン(約20,000~60,000円)程度
私は実際にホーチミンのシティホテルに泊まりましたが、朝食付きで1泊3,500円程度でした。
部屋は日本のリーズナブルなホテルとさほど変わらず、中心部からも近く快適に過ごせましたよ。
高級なホテルも日本よりは断然安く泊まれるので、普段できない贅沢をしちゃうのもアリですよね。
観光地の入園料
私はメコン川ツアーに参加しましたが、320,000ドン(2,000円)程度でした。
日本語のサイトで予約をすると6,000円程度~と高いですが、現地の旅行会社で予約をすると2,000~3,000円程度で参加できます。
また、ホーチミンに行った際に行って欲しいのが戦争証跡博物館。
入場料は40,000ドン(約244円)で、ベトナム戦争について語り継ぐために建てられた博物館です。
辛い気持ちになるかも知れませんが、深く考えさせられる場所です。
また、世界遺産ハロン湾のクルーズツアーもおすすめです。
日帰りで日本語ガイド付きのツアーは、9,000~10,000円程度で参加できますよ。
その他にお寺やマーケットなど費用のかからない観光地も沢山あるので、色々探してみましょう。
参考:メコン川クルーズ | ベトナム 旅行の観光・オプショナルツアー予約 VELTRA(ベルトラ)
ニュース (baotangchungtichchientranh.vn)
世界遺産ハロン湾 日帰り観光 6時間ラグジュアリークルーズ or 4時間クルーズツアー 往復高速道路利用+日本語ガイド+送迎付き+昼食と夕食付き+カヤック体験(ベトナム・観光船) – KKday
その他の費用
飛行機代や宿泊費の他にも、食費や交通費などがかかります。
3泊4日の旅行であれば、食費は1人10,000~20,000円程度を考えておきましょう。
ローカルで食べる場合は1食500円以下で済むので、工夫次第ではかなり食費を抑える事もできます。
交通費はタクシー移動をメインにしても、1日1,000~2000円程度で済みます。
日本に比べてタクシー料金が格段に安いため、市内の移動であれば配車アプリのGrabを利用して効率的に回りましょう。
また、旅行中にはインターネットも必要ですよね。
ベトナム旅行ではSIMカードの購入をお勧めします。
現地の空港でも購入できますし、事前に日本でネットから購入することもできます。
30日間使用、データ通信7GBで600~700円程度なので、もし空港での購入が不安な方は、日本で購入して持っていくことをお勧めします。
参考:Amazon.co.jp : ベトナム simカード
日本と比較して高いもの・安いもの
ベトナムの物価は日本の約半分程度と言われていますが、中には日本より高いものもあります。
ここでは、日本と比較して、値段差が目立つものの値段を解説していきます。
日本と比較して高いもの
ベトナムでは、輸入品は日本より高いです。
例えば、日本で人気の100円均一ダイソーがベトナムにも出店していますが、100円均一ではなく一律40,000ドン(243円)です。
商品は日本の物と同じですが、日本から輸入しており輸送費や税金等がかかるため、日本の約2.5倍の価格設定に…
僕もベトナム滞在時は日用品等をよくダイソーで購入していましたが、ローカルのお店の方が安い場合も多々あったので、購入する時は比較検討した方が良いですね。
(日本から以外の輸入品も比較的高めの値段設定になっています)
日本と比較して安いもの
まず日本と比較して驚くのは、食費の安さでしょう。
屋台での食事は1食150~300円程度、カフェではコーヒー1杯200円程度で楽しめちゃいます。
また、マッサージも格安料金ですので、ぜひ試してみて欲しいです。
ローカルマッサージ店ではフットマッサージ60分1000~1500円、外国人向けのマッサージ店は2500~3,000円程度で受けれます。
しっかり手で揉んでくれるため、旅行で疲れた際にもお勧めですよ。
ベトナム雑貨も現地で買っておきたいお得な品です。
日本でもベトナム雑貨は売られていますが、ベトナムでは日本の1/2~1/3の値段で買えます。
マーケットにもカゴバックやお皿等が売られており、交渉次第で安く購入出来るのでお勧めです。
参考:Cộng Cà Phê (congcaphe.com)
FOOT MASSAGE – AN’s spa (an-spa.vn)
ベトナムでの節約術(生活費を抑えるためのコツ)
続いて、物価の安いベトナムで、さらに生活費を抑えるコツを紹介します!
食費
節約するならローカルマーケットを活用しましょう。
日本人が買い物する際、多くの方がスーパーで買い物をするかと思いますが、ローカルマーケットでも美味しくて安い食材が沢山売られています。
値段が書いていないため、ハードルが高いと思われがちですが、値段交渉次第で新鮮な食材をスーパーの2/3~1/2程度の値段で購入できますよ。
ベトナム語が分からないと高く値段を言われる事があるので、言われた値段を鵜呑みにせず、交渉してみましょう。
電気代
ベトナムは1年中温暖な気候のため、エアコンの使用が多くなり電気代が高額になりがちです。
ですが、エアコンのみではなく扇風機を併用することで電気代を抑える事が出来ます。
エアコンの設定温度を低くしすぎず、26~28度程度にして扇風機やサーキュレーターを使うことで電気代の節約はもちろん、体の健康にもプラスになります。
何も気にせずにエアコンを毎日使用していると月の電気代が10,000円を超える事もあるため、工夫して節約していきましょう。
ベトナムの物価の現状
物価が安いベトナムですが、経済成長に伴い物価が上昇しています。
以下が2020年~2023年までのベトナムの消費者物価指数の推移です。
【ベトナムの消費者物価指数の推移】
(2005年を基準年の100とした数値です)
- 2020年: 282.94
- 2021年: 288.14
- 2022年: 297.24
- 2023年: 306.90
現在は物価が日本の約半分と言われているベトナムですが、今後緩やかに上昇していく可能性が高いです。
ちなみに、日本の2021年からの消費者物価指数は、年1~2%の上昇なので、ベトナムの物価上昇率が高い事がよくわかりますね。
参考:ベトナムの消費者物価指数の推移 – 世界経済のネタ帳 (ecodb.net)
日本とベトナムの所得比較
ベトナムの所得データを知ることで、ベトナムでのお金の価値をより理解できます。
最低賃金や平均所得など、各データを詳しく解説していきます。
最低賃金
ベトナムの最低賃金は、2024年7月から6%引き上げられることが決まっています。
最低賃金の引き上げは、2年ぶりとなります。
【ベトナムの地域別最低賃金(月給)】
- ハノイ市・ホーチミン市の都市部など:496万ドン(約30,181円)
- ハノイ市、ホ-チミン市の郊外、ダナン市など:441万ドン(約26,834円)
- バクザン市、フーリー市などの地方都市部:386万ドン(約23,488円)
- 上記に含まれない農村部など:345万ドン(約20,993円)
日本の最低賃金(時給)は全国平均1,004円、一番低い岩手県で893円です。
最低賃金ベースで比較すると、日本の賃金のフルタイム3日分とベトナムの最低賃金が同程度であるため、まだまだ所得には大きな差があることが分かります。
参考;最低賃金を7月に平均6%引き上げ(ベトナム:2024年2月)|労働政策研究・研修機構(JILPT)
大卒初任給
ベトナム人の大学卒業後の初任給は7,000,000ドン(約43,000円)程度と言われています。
業界によっても初任給の額は変わり、英語や日本語ができる大卒だと初任給は9,800,000ドン(60,000円)程度に上がったりします。
自らのスキル次第で初任給が大きく変わるため、ベトナム人の言語の習得力には驚かされる事が多いです。
(実際、僕が滞在時に出会ったベトナム人も、勤勉な方が多い印象を受けました)
参考:ベトナムの大卒初任給、月250ドルから – NNA ASIA・ベトナム・経済
ベトナムの給与相場を教えてください。 | ベトナムに関する Q&A / コラム | ベトナムの採用支援/人材紹介ならヤッパン号 (yappango.com)
Companies pay same starting salary for new graduates from Vietnam and abroad | Society | Vietnam+ (VietnamPlus)
平均所得
ベトナム人の月間平均所得は660万ドン(約40,000円)、年収ベースだと7,920万ドン(約490,000円)です。
労働者の平均所得は年々上がっており、2020年の月間平均所得が550万ドン(約34,000円)、2021年には610万ドン(約37700円)、2022年に660万ドン(約40,000円)となっています。
最低賃金の改定と共に平均所得も上昇しています。
都市部と地方では大きな差がありますが、今後も平均所得は上昇していくと考えられます。
ちなみに日本の平均月収は320,000円程度のため、平均月収においても日本の方が大きく上回っております。
参考:ベトナム人の平均年収はいくら?日本で働きたい5つの理由を解説|スキルド・ワーカー (skilled-worker.jp)
view_interface.php (jetro.go.jp)
まとめ
今回は海外在住歴7年の僕がベトナムの生活費について解説しました。
ベトナムは温暖な気候と物価の安さから、日本人にも住みやすい国です。
この記事を読んでイメージができた後は、ぜひ実際にベトナムに足を運んでみましょう。
お金をかけるべきもの、日本よりお得に利用できるもを肌で感じましょう!
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