ドバイってお金持ちしか住めないイメージがある…
ドバイで暮らしたら、1ヶ月にどれくらいお金がかかる?
ドバイ生活での家賃や食費はどれくらい?
2020年にリモートワークビザ(バーチャルワーキングビザ)と呼ばれる、世界中のリモートワーカーに対し、1年間のドバイ居住を許可するビザが登場したことにより、ドバイ移住を検討する人が増えています。
そんな移住検討者がまず考えるのが「ドバイ移住の生活費」。
ドバイと聞くとお金持ちだけが住む国という印象を持つ方も多いのでは。
そこで今回は海外在住歴6年以上の僕が、ドバイの1ヶ月の生活費や物価について、食費や家賃などの項目ごとに細かく解説します。
あわせてドバイで生活する場合の節約術もお伝えしますので、この記事を参考にドバイ生活をシミュレーションしていきましょう。
ドバイでの1ヶ月の生活費は20〜25万円
ドバイでの1ヶ月の生活費は、住む場所や生活水準によりますが、約20〜25万円程度です。
ドバイと言うと物価が高い、富裕層の国という印象があるかも知れませんが、住居費や食費は都市部と郊外・田舎で大きく差があります。
なので、都市部で便利な地区に住みたいという方は、家賃だけでも平均生活費を上回るでしょう。
次項で各項目別に詳しく解説していきますので、自分にあうスタイルを考えていきましょう。
2024年2月下旬時点、1AED=40.78円で換算しています。
ドバイでの生活費の内訳【各項目ごとに詳しく解説】
住居費や食費など主要項目について、それぞれ詳しく解説していきます。
住居費(家賃)
ダウンタウン地区やマリーナ地区は交通の便や治安も良いため、家賃相場は1ルームでも月5,000〜6,250AED(約20.5〜25万円)で、1LDKだと月7,500〜8,300AED(約30.5〜34万円)は必要です。
さらに2LDKになると月13,750〜31,666AED(約55〜127万円)にまで上がります。
一方、車が必須となる内陸部や郊外に住む場合、2LDKで月3,000〜4,200AED(約12〜17万円)と、かなり住居費は安く抑えられます。
もし、短期間や期間限定でドバイに住む予定であれば、都市部のホテルアパートメントもおすすめです。
家具付きなうえ、光熱費とインターネット代も家賃に含まれており、ダウンタウン地区でも1ルームで3,000AED(約11万円)程度と現実的な金額となっています。
またドバイでは、一般賃貸住宅は基本的に1年契約となるので、家賃は年間賃料で表示されています。
家探しの際に、高額な家賃表示にビックリするかもしれませんがご安心ください。
【ドバイの地区・間取り別の家賃相場】
- ダウンタウン地区、マリーナ地区1ルーム:5,000〜6,250AED(約20.5〜25万円)
- ダウンタウン地区、マリーナ地区1LDK:7,500〜8,300AED(約30.5〜34万円)
- ダウンタウン地区、マリーナ地区2LDK:13,750〜31,666AED(約55〜127万円)
- 内陸部や郊外の2LDK:月3,000〜4,200AED(約12〜17万円)
- 都市部のホテルアパートメントの1ルーム:3,000AED(約11万円)
参考URL:ドバイの不動産・賃貸情報|スターツドバイ
Properties for rent in UAE – 96338 Homes Rental | Property Finder UAE
水道・光熱費
個人契約した場合のマンション・スタジオタイプの1ヶ月の水道光熱費代の平均は366AED(約15,000円)ほど。
光熱費は使用量によりますが、水道代は一定かつ少額です。
暑い時期が長いドバイの冷房代金は、マンション・アパートメントであればビルの管理下のため、ほとんどの場合は無料になります。
また、ドバイではガスタイプのコンロよりIHタイプのものが一般化しています。
ガスタイプのコンロがいい方は、追加で契約が必要となる場合があるので覚えておきましょう。
参考記事:Chiller Free Apartments in Dubai – What You Need to Know?
ドバイでの食費
続いて、生活コストの中でも割合を占める食費について解説します。
外食時の相場
ドバイでは外食をする場合、色々な税金で22%(VAT=消費税のようなもの、自治税、サービス税など)も加算されるので、東京よりも1.3~1.6倍ほど値段が高いと考えましょう。
欧米系のレストランのランチで平均100〜130AED(約4,093〜5,300円)、ディナーだと平均200〜340AED(約8,180〜14,000円)ほどです。
一方で、レバノン料理やインド、アラビアンフードなどだと、日本で食べるよりも安くて美味しいものもたくさんあります。
マンディという、米と鶏肉や羊肉をスパイスで炊きこんだ、インドのビリヤニを少しさっぱりさせたシンプルかつ豪快な一皿が20AED(約801円)。
パン生地にひき肉やハーブ、チーズなどをトッピングしたピザのようなレバノン料理マナイーシは10AED(約400円)で楽しめます。
またパコラという、野菜のフリッターとチーズフライのインド料理は一皿4AED(約160円)で、地元民にも大変人気のローカルグルメです。
【ドバイでの外食費用の例】
- 欧米系のレストランのランチ:100〜130AED(約4,093〜5,300円)
- 欧米系のレストランのディナー:200〜340AED(約8,180〜14,000円)
- マンディ:20AED(約801円)
- マナイーシ:10AED(約400円)
- パコラ:4AED(約160円)
外食チェーン店の料金比較
続いて、物価比較で分かりやすいマクドナルドなどの世界チェーン店の価格を見てみましょう。
日本のビッグマックセットは現在750円ですが、ドバイだと30AED(約1,228円)と倍の値段です。
ドバイでも人気のスターバックスは日本よりも少し高く、スターバックスラテのショートサイズが日本だと455円ですが、15,75AED(約644円)です。
飲食チェーン店は、全般的に日本より高くなる傾向があります。
【外食チェーンの日本とドバイの比較】
項目 | 日本 | ドバイ |
マクドナルド | 750円 | 1,228円 |
スターバックス | 455円 | 644円 |
食材の料金
つぎに、ドバイの食料品の平均価格を見てみましょう。
【ドバイの食材の値段】
- UAE産きゅうり 1kg:2.3AED(約94円)
- フランス産りんご 1kg:7.95AED(約325円)
- オマーン産マッシュルーム 250g:4.5AED(約184円)
- UAE産鶏肉 1kg:15.95AED(約652円)
- 牛乳 2L :12AED(約490円)
- キャノーラ油 3L:29.9AED(約1180円)
- 卵(1パック30個入):10.99AED(約440円)
例を見て分かるとおり、スーパーや市場の食料品はお得なほうなので、節約したい場合は自炊を積極的に活用しましょう。
日用品
日用品は食料品に比べて、少し高めに感じるかもしれません。
その理由として、サイズが日本のものより大きめのファミリーサイズが多く、お得パッケージの大容量に相当するサイズなので、あまり値段は変わらないか少し割安くらいだと思います。
日用品の平均価格を見てみましょう。
【ドバイの日用品の値段】
- シャンプー = 22AED(約880円)
- 歯磨き粉 = 10AED(約400円)
- ハンドソープ 200ml = 10AED(約400円)
- トイレットペーパー 12 pcs = 28AED(約1,120円)
- 洗濯洗剤(1L): 12.99AED(約520円)
- 歯磨き粉(75ml):2.99AED(約120円)
洋服
ドバイでも、ファストファッションやセールを選べば日本と同等の予算になります。
ダウンタウンに行くとハイブランドの店舗はもちろんありますが、価格帯は日本と変わりません。
よりお得に購入したい場合は、空港の免税店で買うことがおすすめです。
またドバイでもオンラインショッピングは可能で、送料無料や店頭より商品が安く売られていることもあります。
購入の時期や方法を考えることで、衣服代は安く抑えられますよ。
携帯料金
ドバイでも、大手携帯キャリアや新興キャリアと幅広い携帯会社から選んで契約できます。
価格の差はありますが、通信速度に目立った違いはないので、キャンペーンなどを通して好きなキャリアを選ぶといいでしょう。
【ドバイの携帯料金】
- Etisalat
49AED(約2,005円):2GB + 30分 国内+国際電話
125AED(約5,100円):10GB + 120分 国内+国際電話
200AED (約8,180円):20GB + 525分 国内+国際電話
319AED (約13,500円):データ無制限 + 100分 国内+国際電話 - DU
49AED(約2,005円):2GB + 30分 国内+国際電話
139AED(約5,680円):10GB + 30分 国内+国際電話
189AED(約7,736円):20GB + 20分 国内+国際電話 - Virgin Mobile
189AED(約7,736円):7GB + 50分 国内電話 + 50分国際電話
299AED (約12,400円):15GB + 200分 国内電話 + 50分 国際電話
656AED(約26,835円):50GB + 50分 国内電話 + 50分 国際電話
自宅のネット代
ドバイの自宅のインターネット料金は、平均で月490AED(約2万円)もします。
しかも、これは5Gなどスピードの早いプランではなくノーマルプランで、50Mbpsの速度の場合。
100Mbpsのものになると、月750AED(約3万円)以上もするんです…。
高い理由としては、Etisalatやduの大手通信会社は国営なので競争がないためです。
それに比べて日本の通信会社はたくさんあるので、価格競争もあり格安ですよね。
移動費
ドバイは徒歩で移動する習慣が少なく、多くの人が自動車で移動します。
そのため、公共交通機関やタクシーの料金は安いです。
タクシー
ドバイ市内を走るタクシーは日本同様、メーター制です。
料金は初乗りが5AED(約204円)で、 1km走行するごとに1.82AED(約74円)ずつ加算されます。
ただし、最低料金が12AED(約491円) と設定されているので、走行距離がこの料金より下回る走行距離でも、支払う金額は12AEDとなります。
中には、法外な金額を請求してくる白タクと呼ばれる非正規タクシーも存在するので、タクシー選びは気をつけましょう。
電車・メトロ
ドバイのメトロを乗る際は、片道切符や往復切符、またはNol(ノル)と呼ばれるキャッシュレスカードが必要です。
乗車料金は1〜6のゾーンがあり、そのゾーンとノルカードの種類で乗車料金は決まります。
ノルカードには以下の種類があります。
【ノルカードの種類】
- ゴールドカード
ゴールドクラスのメトロ・トラム車両に乗車できるノルカードです。(端っこの1車両がゴールド専用車両になっています)
初期発行手数料は25AED(約1002円)で19AED(約760円)の乗車賃を含んでいます。
注意点として、ゴールドカードの乗車料金はシルバーカードの2倍かかることを覚えておきましょう。 - シルバーカード
1週間以上の滞在の場合は、シルバーカードがおすすめ。
ゴールドカード同様に発行手数料は25AED(約1002円)で、うち19AED(約760円)は乗車賃として利用可能です。
また、バスに乗る場合はシルバーカードがなければ乗車できないことも覚えておきましょう。 - パーソナルカード
これはドバイ在住者のみが発行できるノルカードです。
料金は70AED(約2,865円)で、50AED(約2004円)が発行手数料で、残り20AED(約801円)を乗車賃に利用できます。 - レッドカード
レッドカードは10回までチャージ可能なノルカード。
2AED(約81円)の発行手数料がかかります。
短期旅行者にはこのカードがおすすめです。
バス
ドバイでのバスの乗り方は日本とは異なります。
【3つの注意点】
- 運賃は現金払いができないので、ノルカードが必要
- ノルカードに最低7.5AED(約307円)がチャージされていないと乗車できない
- バス車内ではノルカードのチャージが不可
これらのことから、ドバイでバスに乗る予定があるなら事前にノルカードへの入金を確認する必要があります。
チャージはバス停やメトロ、トラムのホームや改札付近でできます。
参考記事:Dubai Nol Card: Everything Tourists Need to Know Paying for Dubai’s Public Transport & More
嗜好品(タバコ・お酒)
続いて、ドバイの嗜好品について解説していきます。
日本とは大きく異なるポイントもあるので要チェックです。
お酒
飲酒に関してドバイは、イスラム教徒の多いアラブ諸国の中で比較的自由であり、多くの飲食店でお酒を飲むことが可能です。
しかし、特定のリカーショップでしか買えない、大型ホテルのレストランやバーなどライセンスがある飲食店でしか飲めないという制約はあります。
さらに、ドバイの酒税は30%と、お酒の値段がとても高いんです。
バーやレストランやバーではビール一杯30~40AED(約1,200〜1,600円)だったり、ワインでも一杯20〜40AED(約1,000〜1,600円)程度します。
タバコ
次にドバイのタバコの値段ですが、マルボロを例にすると2024年現在で1箱23AED(約943円)です。
日本では現在600円なので、1.5倍以上高いですね。
ドバイ空港の免税店だと10箱で123AED(約5,000円)なので、もし喫煙家なら空港で購入するのがおすすめですね。
医療費・健康保険
UAEのドバイは、中東の中でも医療は進んでいて、中東近郊からの重要手術案件などは、ドバイに搬送されてくるケースがあるほど、中東地域では恵まれた医療環境です。
ドバイは日本のように強制加入の保険はなく、民間保険に各自で加入することになります。診察代や治療費は平均して20%が自己負担です。
保険会社は膨大な選択肢があり、最低限の治療カバー範囲で年間保険料4万円程のものから、オプションによっては年間50万円のものまであるので、自分の年齢やニーズに合ったものを選びましょう。
気になる医療費ですが、日本のような統一された保険点数がないので、医療機関によって料金設定はバラバラですが、診察料は一回につき500AED(約20,460円)が相場。
そこに検査代、薬代などが追加されます。
入院の場合は、一般的に入院前に高額のデポジットが要求され、退院時に差額が返金されます。
ちなみに救急車を呼ぶのは無料です。
ドバイに旅行する場合の費用(3泊5日のモデルケース)
ドバイは観光スポットが比較的まとまっているので、2〜3日あれば十分に観光できると言われています。
【3泊5日でかかる旅行費用の内訳】
- 航空券費用:往復約8〜18万円(時期による)
- ホテル費用:約2〜9万円(3泊分)
- 食費:約2〜5万円
- 移動費:約5,000円
- 観光費用:約6,000〜1万円
- SIM、WiーFi費用:約2,000〜6,000円
- お土産費用:約5,000円
- 海外旅行保険費用(オプション・7日分):約3,000〜5,000円
シーズン・宿泊するホテルランクによって費用が大きく変わりますが、3泊5日旅行の場合は、予算は20〜30万円程だと考えておきましょう。
ホテル代
ホテル費用は滞在エリアやホテルランクによって大きく異なります。
1泊1室2人分だと、下記が相場です。
【1泊1室2人分ホテル代】
- リーズナブルなシティホテル:150〜244AED(約6,000円~1万円前後)
- スタンダードホテル:250〜730AED(約1~3万円前後)
- ラグジュアリーホテル:855〜2400AED(約3~10万円前後)
ドバイのラグジュアリーホテルは価格幅が広く、同じホテル内でも客室ランクによって、かなり価格が変わります。
ただ寝るだけなのか、ドバイ特有の豪華ホテルを満喫したいのか、どのような滞在にしたいのかを考えてホテル選びをしましょう。
ラグジュアリーホテルに安く泊まりたいという方は、オフシーズンの4~10月を狙うのがおすすめです!
観光地の入園料
ドバイ観光では、1スポットあたり入場料2,000円が相場です。
有料の建築物や展望台などの観光スポットが多く、他の観光都市に比べると高額な傾向です。
【観光地の入園料】
- ドバイフレーム:50AED(大人・約2,460円)
- ブルジュ・ハリファ展望台:169AED〜(大人・約6,940円)
- 砂漠ツアー半日(数時間程度):96AED(約4,000円)
- 1日ツアー:220AED(約9,000円)
ドバイでおすすめの砂漠ツアーには朝日鑑賞やラクダ、バギーなど、さまざまな種類があります。
上記+オプション料金がかかるので、事前に調べて予約をしましょう。
その他の費用
その他に、以下のような費用がかかることを覚えておきましょう。
食費
ドバイのダウンタウンにあるレストランは日本よりも値段が2〜3倍も高い傾向にあります。
そのため、1日の食費は6,000〜15,000円ほど準備しておくのがおすすめです。
ただ、物価が安いとされるオールド・ドバイエリアでのローカルレストランや屋台なら、500〜1,000円程度でお腹いっぱいになれます!
移動費
ドバイでの移動費としては、メトロとトラム、バスなどが走っているので、Nol Card(ノルカード)と呼ばれるプリペイドカードを購入し、運賃をチャージして利用します。
タクシーの利用が多い場合は、ノルカードの使い切りタイプのレッドカードがおすすめ。
公共交通機関の料金が比較的安いドバイは、メトロとタクシーの両方を利用すると考えても、1日1,000円ほどあればたりるでしょう。
SIM・Wi-Fi費用
地図を見たり、翻訳アプリを使ったりと海外旅行で欠かせないインターネット。
Wi-Fiをレンタル、日本の携帯会社の海外パケットプランを使う、現地のSIMを購入といった方法があります。
SIMフリーのスマホなら、現地で5日間45AED(約2,000円)のビジタープランのSIMが販売されているので、ぜひ利用してみてください。
持ち歩きタイプのWi-Fiルーターなら、日本の空港で受けとり、空港で返すだけの便利なレンタルサービスもあります。
価格は1日あたり1,000円前後。プランによってデータ容量は異なるので、事前に確認しましょう。
ドバイでチップは必要?
ドバイでのチップの支払いは必ずしも必要ではありません。
ですが、中心部には欧米移住者や観光客も多いので、状況によって渡す人もいます。
ホテル
重い荷物を運んでもらったり特別な対応をしてもらった場合は、10〜20AED程度(約400〜818円)ほどを渡すのが相場です。
レストラン
高級レストランの場合はサービス料金がすでに含まれているので、レストランでチップを支払う必要はありません。
もしサービスや料理に大満足して、チップを渡したい!という方は食事料金の10〜15%を現金で置いておくとよいでしょう。
タクシー
ほとんどのタクシー運転手は、チップをもらうことを期待していません。
ですが、町案内をしてもらったり、特別な対応があったなどの理由があれば、心づけとして渡すのもありです。
渡すのであれば最低10〜15AED(約409〜600円)ほどが相場です。
日本と比較して高いもの・安いもの
円安の影響はもちろんですが、文化も環境も違うドバイと日本の物価の違いはたくさんあります。
安いものと高いものを詳しくご紹介します。
日本と比較して高いもの
ドバイの外食費の高さは前述しているとおりですが、特に注意してほしいのはアルコール類です。
一般的にワイン1杯は20〜40AED(約818〜1,600円)で楽しめますが、高級なエリア・レストランになると1杯150AED(約6,140円)など価格に幅があります。
訪れる場所のホームページやメニューを事前に見て、値段を確認しておくのが得策でしょう。
さらにスーパーでの商品購入時、VAT(付加価値税)に加えて、コーラなどの炭酸ドリンクには50%、エナジードリンクに100%、たばこには100%などと物品税がかかることがあります。
ほかの商品と同じ税率と思っていたら、VAT以外の税金が上乗せされていることがあるので、スーパーでの買い物には注意しましょう。
日本と比較して安いもの
一方で、スパイスや豊富なナッツ類、デーツ、紅茶などは日本よりも断然お得に手に入ります。
マンゴーやドラゴンフルーツ、パパイヤ、ザクロなどの南国フルーツも日本の半額以下なんです。
日本の輸入食品店でも人気のAHMAD TEAは、ティーバッグ100袋入りで18.5AED(約757円)、ピスタチオ100gが5.8AED(約237円)、ドライマンゴー500gは8AED(約327円)とお値打ちです。
外食費は基本高いですが、レストランのロブスターやハタハタなどの高級な魚介類は、日本に比べてリーズナブルに楽しめます。
【ドバイで安い食材の価格】
- 日本で人気のAHMAD TEA(ティーバッグ100袋入り):18.5AED(約757円)
- ピスタチオ100g5.8AED:(約237円)
- ドライマンゴー500g:8AED(約327円)
ドバイでの節約術(生活費を抑えるためのコツ)
生活費で節約するなら、ズバリ食費や消耗品でしょう。
これらを抑えるポイントを紹介します。
自炊
ドバイでは大型から小型までのスーパーマーケットが至る所にあり、中東産のローカル食材はとても安く、旬の食材は産地に関係なく特別価格で購入できます。
長く滞在するなら、外食を抑えて、家庭で新鮮な地元食材などを使って食事を楽しみましょう。
物価が安い地域での外食
節約を意識してても、外食したい時もあると思います。
そんな時はデイラ地区やアルバーシャ地区などの庶民的なレストランに行ってみましょう。
ドバイのストリートフードを10〜25AED(約500〜1000円)でお腹いっぱい食べられますよ。
お酒を安く飲む方法
お酒が好きな方は、リカーショップでセール品やBuy2Get1(2本買うと1本無料)などを利用しましょう。
レストランで飲みたいときには、ハッピーアワーを利用すれば半額程度で楽しめますよ。
日用品や衣料品を安く買う方法【Noon・dubbizle】
日用品や衣料品の消耗品を買うなら、ドバイでは「Noon」という日本のYahooや楽天市場のようなECサイトを利用するのがおすすめです。
翌日配送かつ丁寧なサービスで、店舗よりお得な価格です。
また、dubizzle(ドウビズル)という日本のメルカリのようなフリマサイトも人気で、日用品や家具・雑貨などの中古品販売もありますので、気になれば値段交渉してみましょう。
また、dubizzleでは賃貸物件も取り扱っているので、家探しまでできちゃいます。
ちたみに、UAE版のAmazonも利用できるので、必要に応じて使い分けましょう。
ドバイの税金事情
ドバイはほとんど税金がかからない、タックスヘブンの国として有名です。
UAE諸国では税金の負担を国民にかけないようにしており、所得税をはじめ、贈与税、固定資産税や自動車税など、これらの税金が個人にかかりません。
しかし、ドバイでかかる税金もあります。
ここでは、ドバイで発生する税金について解説します。
法人税
法人税は石油会社と外国銀行や、2023年以降はドバイ本土向けの事業を展開している法人企業が課税対象となっています。
課せられる税金としては、5%のVAT(付加価値税)があり、基本的に日本の消費税のようなもの。
商品やサービスを購入した場合に課税されます。
物品税
人や環境に有害とされている物品に課せられる、物品税という税金があります。
主に嗜好品に当たるものが対象です。
【物品税の対象品】
- たばこ製品(100%の課税)
- 電子たばこ(100%の課税)
- 炭酸や砂糖、甘味料などを含んだ飲料(50%の課税)
- エナジードリンク(100%の課税)
酒税
酒税は50%の輸入税が販売者に、消費者には販売金額の30%の税金が課せられます。
観光施設や家賃に関連する税
ドバイでは、レストランやホテルなどの観光施設の利用料に7%の課税、アパートの家賃に5%の課税があります。
参考記事:Taxation | The Official Portal of the UAE Government
日本とドバイの所得比較
海外での就職や移住を考えるときに、まず気になるのは収入面でしょう。
ドバイには所得税がないので、稼いだお金は全て使えるということは有名です。
まず、日本人は現地でどのくらいの収入があるかですが、企業勤めの一般職なら月収10,000〜15,000AED(約40万円〜62万円)位が相場です。
ドバイの公務員の平均年収は2,000万円近くと、日本の平均年収の数倍です。
気になるドバイの所得事情について、より詳しく解説していきます。
最低賃金
ドバイの最低賃金は法律で規制されていないので、最低賃金(時給)設定はありません。
ただし、UAEの法律によれば雇用主は労働者のニーズを満たす給与を提供する必要があります。
この法に沿って、従業員が少なくとも基本的な生活費や経費をカバーする給与を期待できることを意味していますが、その賃金は経験や学歴、役職、業種によって異なります。
大卒初任給
ドバイは欧米諸国と同じように、大学卒業のタイミングで学生が同時期に一斉就職することはありません。
ただ、大手企業は学歴を重視しており、個人の能力によっても給与が変わってきます。
新入社員としての初任給は7,800〜10,000AED(約30〜40万円)が相場です。
日本の大卒初任給は232,500円のため、1.5〜2倍近くドバイの方が高いことになります。
平均所得
ドバイ国民の平均年収は、1人当たり607,700AED(約2,600万円)と、日本人からすると驚愕の金額です。
これは、公務員として働く国民がほとんどであり、ドバイの公務員は他職種にくらべて高収入を得られるためです。
ドバイはタックスヘブンの国で、給料から天引きされる所得税や住民税はなく、給料がそのまま手取り額になることが大きいです。
加えて、王族が得た石油収入は国民に還元する制度があるので、個人の給料に加えて、国の援助もあるので個人の可処分所得が非常に多いこともドバイの特徴です。
一方、外国籍のドバイ在住者の平均世帯年収は、175,300AED(約750万円)と、ドバイ国民の半分程度です。
公務員のような高収入の職業に就職できないため、飲食業、肉体労働やドライバー業務、セキュリティー業務などに就くことが多く、収入格差は広がります。
参考記事:What Is The Average Salary In Dubai? Cost And Comparisons
参考記事:ドバイの平均年収と3つの層
まとめ
今回はドバイの生活費と節約術などについて解説しました。
物価が高く、リッチな国というイメージがあるドバイですが、何でも高いわけではなく、自炊をしたり、ネットショッピングなどを活用することで無理のない生活もできます。
ドバイ移住は、所得税が免除されることなどを筆頭にメリットは沢山あります。
税金の安い諸外国と比べて、VISA取得のハードルが低いことや、生活の便利さなどの点で非常に優れているのもメリットでしょう。
ドバイに興味がある人は、まずは一度現地に足を運んでみて、リアルな空気を味わってみましょう!
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